河南省(かなんしょう)(HenanProvince)について紹介します。
概要
河南省(略称:「豫」、また「中原」)は、中国の中東部、黄河の中下流地域に位置し、1億以上の人口を有する大きな省です。中国5000年の長い歴史のなかで、河南省は3000年にも渡って政治、経済、文化の中心という地位を占めてきました。河南省は中国の苗字の発祥地でもある。中国の百家姓(中国に多い姓を集めた書物)では、上位100の苗字の内、74の苗字はここから生まれました。
面積
167,000 km²
省都
鄭州市
気候(平均気温・降水量・ベストシーズン)
暖温帯-亜熱帯、湿潤-半湿潤モンスーン気候
観光名所等
●龍門石窟
龍門石窟は世界文化遺産であり、中国の3大石窟の一つです。約1500年前に切り開かれ、その工事に400年間もかかったと言われています。南北の長さは1キロメートルにもなります。2300余基の窟龕10万余尊の彫像、2800余基の題記を彫りつけた石碑が残されています。龍門の石窟の中で最も有名な盧舍那大仏は中国の歴史上で唯一の女子皇帝である武則天の彫像で、その規模の大きさと気勢の雄大さは盛唐の彫刻芸術の成果を誇示していると言えるでしょう。
●清明上河園
清明上河園は宋文化を楽しめるテーマパークです。中国北(960-1127年)の著名画家である張択端が後世に残した大作『清明上河図』をイメージに建てられ、中原地域の最大な宋風の建築群です。清明上河園は莫大な規模で古都の沐京が千年の繁栄の景観を再現したほか、北宋民
俗風情と庶民文化の芝居やアトラクションの数々を融合しているので、観光客は清明上河園に入ると、まるでタイムスリップでもしたかのような体験が出来ることでしょう。
●殷墟
殷墟は世界文化遺産であり、中国史上の二番目の王朝―商王朝の後期の都の遺跡であり、中国の歴史上で実証された最初の都でもあります。3000年以上の歴史がある。殷墟から15万枚以上の甲骨、唯一無二で造形が美しい青銅器が大量に出土されました。その中で、世に名高い后母戊鼎は世界一の出土青銅器です。殷墟で出土された文物は殷王朝の優れた彫刻・鋳造の技術を語り、極めて高い考古学的価値を有しています。
●少林寺
少林寺は北魏の太和19年(西暦495年)に建てられ、禅宗と武術が共に世に名高く、世界に名を馳せる仏教の大きな寺です。少林寺は少林カンフーの発祥として有名な場所。少林カンフーは自ら体系をなし、中国武術の流派の中でも優れています。中国カンフーが世界中で流行るにつれて、世界各地から観光客が少林寺を訪れ、武術愛好者が憧れる由緒ある古い寺となりました。少林寺の見過ごせないところとして殿堂、塔の林、达摩洞、武僧院などが挙げられますが、特に武僧院では、その場で少林カンフーの鑑賞・体験が可能です。