山西省(さんせいしょう)(Shanxi)について紹介します。
概要
山西省は黄河の中流域に位置します。悠久の歴史を有し、名高い山河が多く点在します。また山西省に現存する古代建築の数では中国一を誇ります。
代表的な名勝の五台山、平遥古城、雲岡石窟、応県木塔は中華文化の至宝とされ、恒山、綿山、北武当山、霊空山、壷口瀑布などの自然景勝地はそれぞれの険しさ、美しさ、雄大さで国内外の観光客に深く愛されています。
省都
太原市
気候(平均気温・降水量・ベストシーズン)
大陸性気候
観光名所等
●五台山
五台山は忻州市五台県に座し、中国四大仏教名山の筆頭です。5つの峰がまるで天を支える柱のようにそびえて、峰頂が土台のように広く平らであるため、五台山と名づけられました。五台山には顕通寺、望海寺、清涼寺、竜泉寺などの寺院群が立ち並び、自然風景、歴史文化財、仏教文化、避暑地が渾然一体となった観光スポットです。
●平遥古城
平遥古城は平遥県に位置し、古くは「古陶」と称されました。2700 年余の歴史を有する城内は、4本の大通り、8本の裏通72本の路地により構成され、城内外各種類の遺跡建築が合わせて 300余、両行な保存状態の明・清時代が4000近く遺されています。街や店舗は昔のままの佇まい古代都市研究上の生きた史跡と言われます。
●雲岡石窟
中国最大の石窟の一つとされる雲岡石窟は山西省大同市の西16キロメートルにある武周山の南側に位置します。山沿いに彫られた石窟群の規模は東西約 1キロメートルにわたり、どれも雄大で、表現豊かなものばかりです。現存する主要石窟は51窟あり、鎮座する仏像は5100体余。各仏像はどれも優美で生き生きとした表情が美しく、特に均整のとれた造形の曇曜五窟は、中国仏教芸術初期の傑作として知られています。
●壷口瀑布
世界一の黄色い滝と呼ばれる壷口瀑布は臨汾市吉県の西45キロメートルのところを流れています。壷口の両岸には山々が高くそびえているため、この地を流れる黄河は峻険な山に挟まれる河幅を300メートル余から50メートルへと狭めます。浩々たる黄河が一束になり、30メートルの落差を壷口から一気に流れ落ちる轟音は、まるで勢い盛んな軍勢が、はるか彼方から押し寄せる鬨の声に例えられる迫力です。古来「壷口瀑布見ずに、黄河の本当の姿は語れない」とされたのもうなずけます。