中国旅行に関する基礎情報を右記の内容(お金(通貨・外貨両替)クレジットカード・通信他・医療・中国の観光事情【交通機関・ホテル・観光業】・料理・お土産)にわけて紹介いたします。

お金【現金(通貨・外貨両替) クレジットカード】 

中国で支払いに利用するお金について説明します。通貨の単位や外貨両替の方法や利用可能なクレジットカードについて詳細に説明します。

◆中国通貨

国の通貨は中国人民銀行が発行する人民元(略号RMB)。
単位は元、補助単位として角と分(1元=10角=100分)がある。
元と角は紙幣があるが、1元1角5角の硬貨もある。貨幣は、1元2元5元10元20元50元100元、1角2角5角がある。
商店では¥とも標記される。

 

 

 

 

◆外貨両替

日本円から元への両替は、直接両替がおすすめ。
中国銀行の国内各支店及びその他の外貨指定銀行で外貨両替が可能。
また銀行以外に、一部のホテルやショッピングセンターでも外貨から人民元への両替ができる。
外貨トラベラーズチェック、海外クレジットカードによる人民元両替サービスや22種類の外貨、台湾ドルの両替ができる。
使い切れなかった人民元は、出国する前に貨両替控え(両替時にもらう控え)をもって外貨に再両替できる。

現在中国で両替可能な貨幣は次の通り:
アメリカドル、イギリスボンド、ユーロ、日本円、オーストラリアドル、カナダ ドル、スウェーデンクローネ、
ノルウェークローネ、シンガポールドル、マレーシアリンギット等。

 

 

◆クレジットカード

観光客が良く利用する大型店では、殆どの店舗でクレジットカードが利用可能。
現在中国で利用できる外国のクレジットカードは主に次のようなカード:
・マスターカード(MasterCard)
・ビザカード(VisaCard)
・アメリカンエクスプレスカード(AmericanExpressCard)
・JCBカード(JCB)
・ダイナースカード(DinersCard)

通信他 

 中国の大半のホテルには、直通国際電話が備えられており、直接海外やホンコン・マカオへ電話できる。
四つ五つ星ホテルには、インターネット接続、音声メッセージシステム、映像システムなどが設置されており便利でハイスピードな通信サービスを提供している。

国内では、電圧:220V 周波数:50Hz の為、日本から電化製品を持っていく場合は220Vに対応できるか確認が必要。
コンセントの形は色々あるが、日本と同じものがたいてい部屋にひとつ以上ある。

中国の郵便局、郵便ポストは深緑色。営業時間は一般に9時から17時迄。

医療 

外国旅行者向けの医療費用に関する管理規定があり、各大都市で外国人を専門に受け入れる医療機構を設置。
清潔、安全な医療環境を提供している。

中国の観光事情【交通機関・ホテル・観光業】 

旅行先での移動手段となる交通機関等及び宿泊先(ホテル)や観光業について説明します。

◆交通機関

通路としては、航空路、鉄道路線、道路、水路、航路などがあります。

航空路

国内線は北京・上海・広州の三角地帯に最も密集しており、中国の各大中都市及び沿海地区を繋げています。
国際線は北京を中心に上海、広州、ウルムチ、大連、昆明、厦門(アモイ)などの空港から放射線状に伸び、日本、北米、中東、南アジア、東南アジア、オーストラリアなどの各大都市へ就航している。(『2019年中国民航行業発展統計公報』の数値)

鉄道

中国国内の各主要都市間に夕方発・朝方着の快速列車が運行されているほか、観光都市を繋ぐ旅行列車もあり、鉄道を利用する観光はとても便利。
2006年には最高海抜5072m地点を通過する青蔵鉄道が北京とラサを繋ぎ開通。
2007年に「動車組」(新幹線型車両)が開通、2008年には時速がもっと速い高速鉄路が開通。
国内鉄道列車の種類は、高速動車組(G)、高速列車(D)、直通(Z)、特別快速(T)、普通快速(K)、新空調(N)、旅行(Y)、臨時(L)などがある。

座席は設備の違いにより、以下の四つに分かれる。

軟臥 A寝台に相当。コンパートメント式となっており、それぞれの個室には2段ベッドの数により、2人部屋、4人部屋などタイプがある。居心地は一番よい。
硬臥 B寝台に相当する三段ベッドの車両。一番下は昼間みんなの座席になってしまうし、上段は天井が近すぎるので、中段が無難。一般の中国人の移動によく使われるのでチケットは手に入れにくい。また手荷物にも注意が必要。
軟座 グリーン車に相当する座席。
硬座 4人でのボックスシートが一般的。間に小さなテーブルがあるが、シートは文字通り硬い。

※他に食堂車もあるが、止まる駅で窓からものを売りにくるので、そこで食べ物を調達するのも楽しい。
切符は駅か街中の切符売り場で買う。或いはホテル内や街にある旅行社に依頼すれば少しの手数料で並ぶ時間もかからず手に入りにくい切符も買えることがある。

国際列車はウランバートル、モスクワ、ピョンヤン、ハノイなどの都市を繋いでいる。

道路

中国の道路網は、北京、上海、広州などの都市を中心とする放射線状のネットワークになっている。現在も各地で整備が続いているが、多くの観光都市ではすでに高速道路や自動車専用道が竣工し、都市間の移動時間が短縮している。

水路

中国の海域は、東は渤海、黄海と東中国海、南は南中国海に臨み、長々とした海岸線に上海、天津新港、広州黄埔、煙台、青島、秦皇島、大連、北海、香港(ホンコン)などの港がある。これらの港湾は広くて水深も深く、環境が整っているため様々な国の船が利用している。

航路(海上国際航路・関西からの国際フェリー航路・観光航路)

・海上国際航路・関西からの国際フェリー航路
中国の国際港湾都市である上海・天津・大連などの港湾から、神戸・大阪・仁川(インチョン)などの外国の港へ通航でき、多くの豪華客船が往復している。

・観光航路
蘇州、杭州、南京、無錫或いは揚州など、上海周辺の水郷古鎮では、運河での遊覧が可能。
桂林では漓江に沿って陽朔へ向かう観光船があり、83kmの航程に絵画のような風景や名勝地がたくさんある。
重慶から豪華観光船に乗り、長江三峡で沿岸の美しい景色を楽しみ、三峡ダムを見学して武漢までクルーズ。

◆宿泊と星クラスホテル

中国のホテルは、星クラス基準を使用しており、五つ星ホテルが最高級の位置付け。
2019年上半期までに国内の星クラスホテルは10284軒を超え、大型観光都市では星クラスホテルが密集し宿泊条件はよい。また多くの都市では招待所(ゲストハウス)、青年旅館(ユースホステル)などの宿泊場所を設けている。
星クラスホテルは、基本的な宿泊や応接サービス以外に24時間ルームサービス、新聞サービス、洗濯、美容サービスなど多種のサービスを提供している。フロントではインフォメーション、レンタカー、バトラーや観光案内サービスなども充実している。通信設備、ビジネス会議施設などを完備し、パソコンやインターネット及び携帯電話レンタルなどあらゆるビジネスサポートができる。

◆観光業

 中国文化は広くて深く、人々は情が厚く客好きである。
海外からの客人には京劇、越劇、川劇、豫劇.晋劇など伝統戯曲の上演、中国茶のもてなし、雑技、音楽舞踊、各地の民族風情と庶民生活を体験できる56民族の各種伝統祭日など、実に様々な形の娯楽やイベントが用意されている。

中国料理について 

中国料理はフランス料理、トルコ料理と並び世界3大料理とも言われる。長い発展過程において、絢爛豪華な文化が内包され、しっかり確かな技術基礎を築き上げてきた。またいろいろな地方料理、特別料理と地方特有の軽食は観光客を惹き付けている。

◆特徴ある地方料理

 山東・四川・淮揚・広東料理を4大料理、それに海鮮を主としてさっぱり仕上げた福建料理、コクのある浙江料理、辛い湖南料理と濃い味の安徽料理を加えて8大料理、さらに北京料理上海料理を加えて10大料理という。

◆宮廷料理

 宮廷料理は皇帝の食事で、食材の選択、季節性を大切にし、繊細な包丁さばきを重んじる。
料理名も詩や絵画の境地を表したものが多く、色・香・味・形・器にもこだわり、食べ方も特別。

◆精進料理

 精進料理は青野菜、果物、キノコ、大豆の加工食品をメインにした料理で、栄養豊富で、消化によく、癌などを防ぐ効果があるとも言われている。
また形や味を似せて肉もどき料理を作ることもできる。

◆イスラム料理

 イスラム料理(清真料理)は豚肉や魚介類を一切つかわない回族やムスリムの料理のこと。羊肉や香辛料を多用するこの料理は一般の方にも人気があり、中国各地に庶民的なレストランがある。

◆薬膳料理

 薬膳料理は中国料理の達人たちが伝統医学・薬学の理論を参考に、合理的な調理によって作り出したヘルシー料理。

◆地方料理

 地方特有の軽食も多種多様で、地域による風味を持つが、手軽で食べやすい。南方の軽食は米、北方は粉をメインとしたものが多い。
近年、ファーストフード産業も急ピッチで発展し、中国風の軽食以外にもマクドナルド、ケンタッキーフライドチキン、ピザハット、吉野家などの外国ファーストフードチェーンがますます増えてきている。

 

中国のお土産について 

中国は土地が広く気候が多様で変化に富む国です。悠久な歴史と燦爛たる文化により、各地の特産物や伝統工芸美術品が多く発達しました。生活に根づいた民間工芸美術品は奥深く、素朴で民族色に富んでいます。

◆シルク

 中国は「シルクの国」として広く世界に知られている。江蘇、広東、湖南、四川などの地方は桑や蚕が多くとれるため、シルク製品は特に豊富である。杭州シルクも有名。

◆刺繍と錦織物

 シルク産業は刺繍と錦織物工芸を大きく発展させた。蘇州刺繍、湖南刺繍、広東刺繍と四川刺繍は中国の四大刺繍と称されている。有名な錦織物には南京の雲錦、蘇州の宋錦、四川の蜀錦がある。一部の少数民族、チワン族、リー族、トン族、トウチャ族では、民族色の濃い錦織物を作っている。

◆彫刻工芸品

 中国の彫刻工芸品には、玉彫り、木彫り、竹製品、硯及び石炭、水晶、木の根、貝穀などの彫刻がある。これらの彫刻品は風格があり、お土産として人気がある。

◆書画

 中国の書道と絵画芸術の歴史は古い。内容も奥深く、中国の伝統文化の縮図と言っても過言ではない。

◆中国酒

 中国にある酒は白酒、黄酒、ワイン、果実酒、ビール、調合酒などの種類がある。中国の銘酒といわれるものは、茅台酒、汾酒、五糧液酒、古井貢酒、洋河大曲酒、剣南春酒、中国紅葡萄酒、味美思酒、青島白葡萄酒、金奨ブランデー、董酒、北京特製ブランデー、瀘州老窖特曲酒、紹興加飯酒、竹葉青酒、青島ビール、煙台紅葡萄酒、沈缸酒などがある。

◆中国茶

 中国は世界で最も早く茶の栽培と加工を始めた国。現在は緑茶、紅茶、ジャスミンティー、ウーロン茶などがよく飲まれている。杭州の龍井、黄山の毛峰、安徽の祁紅、湖北の宜紅、北京のジャスミン茶、福建の鉄観音などが有名。 最近では雲南コーヒーなどコーヒー産業も盛ん。

◆漢方薬

 中医が使う漢方薬は種類が多く、医療効果も高い。特に朝鮮人参、雪蓮、冬虫夏草、枸杞、甘草、党参、貝母など強壮効用のある生薬は広く知られている。調合済みの漢方薬を買うのが便利。

◆景泰藍(七宝焼)

 中国で最も有名な金属工芸品の1つ。主に北京で生産されている。明の景泰年間(1450年~1457年)に広く流行したためこの名がついたとも言われている。瓶、碗、カップや小物などがある。